アタシの勤めた運送会社Part1:市場
4tトラックの運転は初めてでした。それなのにデコトラの会社に就職しました(笑)
面接の電話の時点で女性と分かると断られたりもしましたが、この会社の場合は『まずは面接においでよ』と受け入れ態勢で迎えてもらったことをよく覚えています。
そして面接へ行き、会社に着いたら“女だった!”と分かったようです(-_-;)
部長と社長が電話を切ったあと2人で
社:「おっさんが面接に来る」
部:「や、女の子の声でしょ!」
というやり取りがあったそうです。アタシもどれだけ声が低いんでしょうね(苦笑)
面接では早速トラック乗っておいでと鍵を渡され、部長さんが横乗りでついてきてくれましたが、大きな車を運転するのは爽快です!
それから「うちは市場だよ?!」
と言われましたが、市場がどんなものかが分からないので、次に市場見学に行きました。工場見学みたいですね(笑)
早朝(4:30頃)家まで迎えにきてもらい、向かう道のりは国道ですら静まりかえっています。
到着の直前、門の手前からフォークリフトや*バタバタが行ったり来たりしています。
そして守衛さんのいる門を入っていくと更にゴチャゴチャ!!
まさに「なんじゃこれ!!!」でした。
ぶつかりそうな距離感に野菜もトラックも人もリフトも・・・。
もう楽しくなってしまって、即入社(笑)
*バタバタ=ターレットトラック(今調べて初めて正式名称を知りました)
仕事の流れは・・・
仲買(仲卸業者)さんが荷物の割り振りをし、アタシたちのような運び屋は受持ちのスーパーの伝票と照らし合わせながら積込みます。
件数は人によって違いますし、店舗の大きさによって注文量も違いますよ。
市場で積み終えたら、担当のスーパーへ出発!
全てフォークリフトで荷物を降ろすわけではなく、降ろすときはだいたいが台車の上に手降ろしでした。台車に降ろしては冷蔵庫に持っていく、また降ろしては冷蔵庫へ・・・のくりかえし。
玉ねぎ1ケース20kgとかありますし、積むときのほうが重いので、手首や腰に負担がかかります。
あの頃は若かったからできたのでしょうね。
ネガティブなことを伝えたいわけではなく、それくらい遣り甲斐のある仕事だと伝えたいです!!
玉ねぎ2ケースとか同時に持ってたなーー。そりゃあ自然とムキムキになっていきますよね。
それで当時の社長に、
「何目指しとんの?!」
とか言われるくらいボディービルダーまっしぐらの筋肉量でした(笑)
納品先の店長さんにはよく
「なんでこの仕事を選んだの?もっと他にあったでしょう?」
と聞かれました。何回答えても聞いてくるのは、心配してくれていたのでしょうね。優しい人でしたし、そういう人の一声に救われる時や、励まされることが多々ありました。
フォークリフトの免許もとりに行きました。誰だって最初はヘタクソです。
怒られたりしたこともありましたが、空のパレットで何度も練習しました。
もちろん、無事取得しましたよ!!
難しい事や大変なこともありましたが、事務員さんやっていた頃よりも充実していました。
とにかく楽しかったです(笑)
アタシの勤めた運送会社Part2:一般
『一般』というくくりの積荷を扱う会社は本当に様々でした。
工場の仕上がってきたばかりの鉄の部品や、お弁当の容器が入った大きな箱(大きいけど軽い)。
米やアイスのコーン等の食品やごみ袋。
古紙や段ボールのリサイクル系もありましたが、なんといっても過酷だったのが夏場のドリンク類。
薬局やスーパー等に持っていくのですが、検品してもらった後、倉庫の在庫の後ろに置かなくてはいけないルールでした。
要するに消費期限などの新しいものは後ろに差し替えて置いてこないといけないので、とーーーっても時間がかかりました。
倉庫なので、商品と商品はもちろんひしめき合っています。なので他の商品を倒さないように、狭い隙間に入り込みながらも納品していました。
たまに神みたいな人がいると、「置いておくだけでいいよー」と言われ、ホッとしたりしていました。
なのに荷物待ちの手持ち無沙汰の時などに、捕まれるところを見つけて懸垂していましたよ(爆)
普段は近くの配送(いわゆる地場)で納品してはまたどこかに積込みに行ってまた納品。の繰り返しですが1週間に1・2度の中距離配送がありました。
そんな時は『今日はもう帰って良いぞ(昼間に)。そして(同日)夜9時頃積みに行って運んでくれ』といった指示に従って帰りますが、家の事もやらなくてはいけないし、寝なきゃいけないと思えば思うほど眠れなくなっていくスパイラルでした。
愚痴のようになってしまいましたが、とにかく時間のサイクルがとても大変な仕事でしたね。
勤めるまえに『男性と同じ仕事量をする』か、『分ける(給料は少し下がる)』か?
と聞かれ、思わず「分けません!」と言ったアタシの思考回路が今では理解出来ません(^-^;)
仕事内容が分かっていれば大丈夫な問題なのかもしれません。
アタシが勤めた運送以外の現場:塗装屋
これはオマケの話です。
自分で言うのもなんですが、自他共に認めるアグレッシブ女子の現場好き女子だったので、ペンキ屋さんの話も入ってきました。
高校の頃の同級生が自立し、親方になっていたのです。
中退系男子・・・と言ったら怒られますが、実際先生と言い合いして早退し、そのまま中退していった子なのですが、立派に親方やっていました!偉いね!
どうしても段取りの通りには仕事が進まないと現場が追い込まれてゆくので、そういったときに応援に行っていました。
雨が続くと乾かないですしね~。
最初は内装から。
塗っていく後ろを追いながら掃除をしたり、養生テープを剥がしていったり。
雰囲気が掴めてきてから、ローラーを持たせてもらい、その次はハケ。
それでついには足場に登り外壁や屋根までも。
それもなかなか楽しかったですよ!!
とにかく!!!
世の中にこんな人はアタシだけではないはず!
好奇心の塊みたいな人は、なんでもチャレンジしたくなりますよね。
共感してくれた人がいたなら、会ってみたいものです(^^)
そんなアタシの苦手なものはジェットコースターですけどね!!
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